どんな絵本?
1967年に発行され、現在735万部越えのロングセラー、日本で一番読まれている絵本です。
日本の赤ちゃんのファーストブック。赤ちゃんが笑顔になることまちがいなしの絵本です。
作品情報
松谷みよ子:ぶん 瀬川康男:え
出版社 :童心社
サイズ :21×18.6㎝
ページ数:20ページ
こんな方におすすめ
・赤ちゃんの初めての絵本をさがしている方
・赤ちゃんが笑顔になる絵本をさがしている方
・赤ちゃんへのプレゼントの絵本をさがしている方
どんなおはなし?
ページをめくるたび、ねこやくまなどの動物が登場してきて、「いないいないばあ」をするという内容です。
赤ちゃんに語りかける言葉で書かれていて、赤ちゃんも大人も絵本を見ながら一緒に「いないいないばあ」を楽しめます。
あさり目線
1967年の初版発行から半世紀以上、現在735万部を突破した、日本で一番愛されている絵本です(トーハン ミリオンぶっく2023年調べ)
私も自分の子どもが赤ちゃんのとき、初めて買ったのはこの絵本でした。
読んであげると子どもがきゃっきゃっと喜んでいたのを覚えています。
親子で笑顔になり「いないいないばあ」を一緒に楽しむことができる絵本です。
赤ちゃんにはまずこの絵本
自分の子どもが赤ちゃんのころ、私がなぜこの絵本を購入したかというと、何はともあれ赤ちゃんにはまずこの一冊、という感覚があったからです。
書店でも必ず目にしていたロングセラーのこの絵本が、とても優れた絵本だということをきっと自然に見聞きして知っていたんですね。
ですから子どもへの最初の1冊にこの絵本を選んだのだと思います。
赤ちゃんが大好きな遊び「いないいないばあ」が絵本で楽しめる!
ではなぜこの絵本は、こんなにも赤ちゃんに愛され続けているのでしょう?
それは赤ちゃんが大好きな遊び「いないいないばあ」がこの絵本で楽しめるからです。
「いないいないばあ」は顔を隠して「ばあっ」と顔を見せるのを繰り返す単純な遊びですが、赤ちゃんはこの繰り返しの遊びが大好です。
赤ちゃんが『いないいないばあ』が好きな理由は
・「いないいない」で顔が隠されているとき「なくなった?あるはず?」とドキドキする
・ページをめくる「間」の部分で、どんな顔がでてくるかワクワクする
・「ばあ」と顔が見られた時、期待通り顔が出てきて安心して嬉しくて笑顔になる
「いないいないばあ」の遊びが、この絵本で大好きなママやパパと一緒に体験できるので、赤ちゃんはこの絵本が大好きなのです。
赤ちゃんに最高の絵本をという作者の想い
作者の松谷みよ子さんは絵本のほかにも『ちいさいモモちゃん』や『龍の子太郎』など多くの作品を出されている、日本を代表する児童文学の作家です。
その作品は国内外で多くの賞を受賞しています。
松谷さんはご自身が子育てをするなかで、赤ちゃんにこそ最高の絵本をとの想いを持ち、この『いない いない ばあ』を生み出されたそうです。
そしてこの絵本では、美しく赤ちゃんに語りかけるようなやさしい日本語が使われています。
この美しく語りかけるようなやさしい日本語を、大好きなママやパパの声で聴くことは、赤ちゃんにとってはとて嬉しく安心感を感じることなのでしょう。
絵を描かれたのは瀬川康男さん。瀬川さんはこの『いない いない ばあ』が含まれる他の『松谷みよ子 あかちゃんの本』シリーズも手掛けていらっしゃいます。
瀬川さんの絵は、何というか子どもに媚びない本物の絵という感じがします。
そして描かれている動物たちの笑顔のなんて生き生きとしていること。
この笑顔を見れば、赤ちゃんが自然に笑顔になるのがわかります。
また、装丁も工夫されていますね。
全体的に抑えられた色合いで、赤ちゃんが落ち着いて絵本を見られるようにしてあります。
そこに動物たちの生き生きとした笑顔があり、赤ちゃんは目を奪われます。
また、「いあい いない」でページをめくると、「ばあ」ですぐ動物の顔が現れるというふうに、赤ちゃんの視線を中断しない工夫がされています。
そのため赤ちゃんは「ばあ」の顔をしっかり見つめ目を合わせることができるのです。
このように『いない いない ばあ』には「赤ちゃんに最高の絵本を」という作者の想いが込められています。
赤ちゃんへ初めての絵本は何がいいかなとお考えの方は、まずはこの絵本を。
赤ちゃんの絵本ライフはこの絵本から始まります!
『いない いない ばあ』の世界を、せひお子さんとご一緒にお楽しみください♪