ロングセラー 海外の絵本

『あくたれ ラルフ』悪いことばかりする猫が主人公の海外の人気絵本

どんな絵本?

アメリカで1976年に発行、その後シリーズ化され1999年にはアメリカでテレビ番組にもなった、とても人気のあるロングセラーの絵本です。

赤毛の猫ラルフが「あくたれ」ばかりして、家族やまわりに迷惑をかけまくります。ラルフの「あくたれ」ぶりがすごい。

でもどこかにくめないキャラクターです。

作品紹介

作:ジャック・ガントス  絵:ニコール・ルーベル 訳:いしい ももこ

出版社 :童話館出版

サイズ :22×24㎝

ページ数:48p

発行年 :1994年

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こんな方におすすめ

  • 悪い子が主人公の絵本をさがしている方
  • 猫が出てくる絵本をさがしている方
  • 日本の絵本とは違う雰囲気の外国の絵本をさがしている方

どんなおはなし?

セイラの猫ラルフは「あくたれ」猫です。

例えば、セイラがブランコに乗っているとブランコのさがっている枝を切り落としたり、セイラのパーティでテーブルの上のクッキーを、どれもひと口ずつかじって味見をしたり、、

ラルフの「あくたれ」ぶりにセイラは困り、お父さんは怒り、お母さんは悲しんでいました。

ある晩セイラの家族は、みんなでサーカスを観に行きました。そこでもラルフはとんでもない「あくたれ」ぶりを発揮します。

空中ブランコに乗り、綱渡りをしている人を突飛ばしたり、馬に乗り、曲乗りしている芸人を突き落としたり、、これにはお父さんも本気で怒り、家族はラルフをサーカスに置き去りにして帰ってしまいます。

それからラルフのつらい毎日が始まります。掃除や動物たちのお世話でこきつかわれたり、まわりからいやがらせをされたり。

やせ細ったラルフはとうとうサーカスから逃げ出し街へいくのですが、安心して眠る場所を見つけるのもひと苦労。おまけに病気にまでかかってしまい、、、

そんな時セイラが探しに来てくれ無事に家へ帰ることができたラルフ。

家族の愛と安心できる家のある幸せをしみじみ感じたのもつかの間、また「あくたれ」ごころがムクムクと出てきてしまうのです。

あさり目線

こんな猫が家にいたら大変ですね。わが家にも猫がいますがもしこんな「あくたれ」だったら、とても平和な毎日は送れそうにありません。

表紙のラルフ、怖いです。人形の頭をちぎって不敵な笑みを浮かべています。

ひたすらラルフのあくたれぶりが描かれる

こんなタイプの絵本、日本の絵本であったでしょうか?

途中、家族のラルフへの愛も描かれていますが、ほとんどラルフの「あくたれ」ぶりが描かれています。

なので読み聞かせをすると、ラルフを「すごい悪いことばかりする、おもしろい猫!」と感じる子どもと「すごい悪いことばかりする、ひどい猫!」と感じる子どもに分かれるかもしれません。

ですから読み聞かせのために「良いこと、正しいこと」だけを伝える内容の絵本をお探しの場合は、この絵本は選ばないほうがいいでしょう。

とは言え、ラルフの「あくたれ」ぶりがあまりにすごすぎて笑っちゃう絵本なので、たまには、「いつもと違う悪い主人公のでてくるお話を読んでみたい」という方にはとてもおすすめの絵本です!

ラルフのはちゃめちゃな「あくたれ」ぶりを楽しみながら、子どもがどんな反応をするかも楽しめます。

ちなみにこの絵本の「あくたれ」という言葉、英語では「rotten 」で、「腐った」とか「堕落した」という意味ですが、訳者の いしいももこ さんは「あくたれ」と訳されています。

ラルフにぴったりでいいですね!

表情豊かでユーモラスな絵

「あくたれラルフ」の題名通り、表紙からさっそくラルフの「あくたれ」ぶりが全開です。

ストーリーも個性的ですが、絵も個性的でユーモラス。芸術的な絵だなぁとも感じます。

ページをめくるたび、左のページに文章、右のページには四角で囲われた中に絵が描かれていて、それぞれの絵は一枚の絵画のようです。

絵を描かれたニコール・ルーベルさんはフランスの画家 アンリ・マティスに影響を受けたとのことで、確かに色鮮やかな色彩と空間の表現が似ているような感じがします。

そして登場人物の表情を見てみると、とても表情豊かでユーモラス。

特にラルフの「あくたれ」をしている時の悪そうな顔やサーカスで働かされている時のいやそうな顔、病気になったときの涙顔など、とても表情豊かで見ていてあきません。

また私がこの絵のなかでいいなぁと感じるのが、部屋の壁紙と床の模様です。とても大胆で色鮮やかでいいですよね。こんな表現、他の絵本ではない気がします。

それと気づいた点があるのですが、、サーカスを観ている時とサーカスから帰る時とで、セイラのスカートの柄の鳥の向きと、お母さんのワンピースの柄の色が違っているんですよ。

ニコールさんの遊び心でしょうか?楽しいですね。

読み聞かせのポイント

  • 所要時間 約9分
  • おすすめ年齢 5歳頃から

ページ数が48ページと結構多いので、読むのにも結構時間がかかります。

ラルフの「あくたれ」ぶりをしっかり見せてあげたいので、あまり急がずに読みましょう。

ほんとうに「あくたれ」のラルフですが家族はラルフが大好きです。そんな家族に見守られて思う存分「あくたれ」ができるラルフは幸せな猫ですね!

だけどわが家の猫がラルフみたいだったら本当に困ってしまいます。ラルフ、「あくたれ」もほどほどにね~

『あくたれラルフ』の世界を、ぜひお子さんとご一緒にお楽しみください♪

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