ロングセラー 幼児 絵本 読み聞かせ

『はじめてのおつかい』3歳からおすすめ!一歩ふみだしたみいちゃんの不安と勇気にほろっときちゃう

どんな絵本?

5歳の女の子みいちゃんが、お母さんにたのまれて初めておつかいをするものがたり。

途中、自転車にひやっとしたり転んだり、お店に着いてからは気づいてもらえず不安になったり。

小さい子どもの心の動きが鮮やかに描かれた1977年発行のロングセラーの人気絵本です。

作品情報

筒井頼子:作 林 明子:絵

出版社 :福音館書店

サイズ :20×27㎝

ページ数:32ページ

発行年 :1977年

楽天ブックス
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こんな方におすすめ

・3歳からおすすめの絵本をさがしている方

・子どもが何か初めてやってみる絵本をさがしている方

・子どもに一歩ふみだしてほしい!と思っている方

どんなおはなし?

5歳のみいちゃんはある日お母さんから「牛乳を買ってきて」とおつかいをたのまれます。

お金をぎゅっとにぎりしめ道を歩いて行くと、猛スピードでやってきた自転車にヒヤッとしたり、走り出した坂道では転んでしまったり。

お店に着いて「ぎゅうにゅうください」と呼びかけますが、小さな声しか出せず誰も出てきません。

そのうち他のお客さんがやってきて、みいちゃんはお店の人にも気づいてもらえずなかなか牛乳を買うことができません。

そこでみいちゃんは勇気をだして大きな声で「ぎゅうにゅうください!」と言うのですが、もう胸はどっきんどっきんで目はしぱしぱ。

みいちゃんは無事に牛乳を買うことができるのでしょうか、、、

あさり目線

この絵本は小さな子どもの心の動きをほんとうによく描いています。

子どもも親もみいちゃんと一緒にはじめてのおつかいのドキドキや不安を体験し、お話の世界にどっぷり入りこむことになります。

そのため私は読み聞かせをすると、毎回ほろっときてしまいます。

わかるよ!みちゃんの気持ち

この絵本は1977年発行の作品ですが、今でも店頭で平置きされていたりするほど人気があります。

なぜ長年にわたりこんなにも愛され続けているのでしょうか?

赤ちゃんのお世話で手が離せないお母さんから初めてのおつかいをたのまれたみいちゃんは、「みいちゃん、もう5さいだもん」と言っておつかいに出かけていきます。

この言葉にみいちゃんのおねえちゃんとしてのプライドと責任感が表れています。

しかしみいちゃんにとって、お店までの道のりは簡単なものではありません。

すごいスピードで目の前を通り過ぎる自転車にドキドキしたり、坂道で転んでひざをすりむいたり。

お店に着いてからもまた試練です。「ぎゅうにゅうください」の声は小さくて誰も出てこない。

そのうち他のお客さんがやってきて、押しのけられて自分のことはお店の人に気づいてもらえない。焦りと不安と緊張でいっぱいいっぱいです。

だからやっと牛乳が買えたとき、今まで我慢していた涙がぽろん。おつりを受け取るのも忘れて駆け出してしまいます。

あーわかります、みいちゃんの気持ち。読み聞かせをしているとほろっときてしまいます。

そして家の前ではみいちゃんを待つお母さんの姿が。初めて娘をおつかいに出したのですからそれは心配だったことでしょう。

ですから帰ってきたみいちゃんの姿を見たとき、どんなにほっとし、誇らしく感じたことか。ここでもまたほろっときてしまいます。

みいちゃんもまたお母さんの姿を見てどんなに安心したことか。

それと同時にみいちゃんの中に「一人でおつかいができた」という自信が生まれたにちがいありません。

この絵本は初めて自分で何かをする小さな子どもの気持ちがとてもよく描かれていています。

その気持ちの動きが伝わってきて読者は感動し、子どもは勇気をもらえるのです。

このことが、この絵本が長年愛され読み継がれている理由なのではないでしょうか。

細部まで描かれた素朴だけどダイナミックな絵

まず表紙を見てください。こんな笑顔いっぱいの表紙の絵本がほかにあるでしょうか?

一人でおつかいをやりとげた喜びと自信にあふれるみいちゃんの輝く笑顔です。

絵を描かれたのは林明子さん。

林さんはこの『はじめてのおつかい』の他にも『きょうはなんのひ?』や『おふろだいすき』など多くの人気作品を手掛けています。

林さんの絵は、素朴な雰囲気ですが細部までとても細かく描かれています。

みいちゃんの家の中やご近所、特にみいちゃんがおつかいに行くお店の中は「そうそう、昔(昭和)のお店ってこんな感じだった!こんなものがあった!」と私の遠い記憶を呼び起こしてくれます。

そして構図がダイナミック。

見開きいっぱいに描かれているのみいちゃんの家のご近所、下から見上げるように描かれているみいちゃんが転ぶ急な坂。

さらにはみいちゃんがおつかいに行くお店の中はいろいろな角度から描かれていて、その時々の状況やみいちゃんの表情がよくわかります。

このように細部まで描かれた素朴だけどダイナミックな林さんの絵からは、このおはなしの世界観と臨場感がとてもよく伝わってきます。

子どもの心の動きがとてもよく伝わってくるストーリーと臨場感のある絵がすばらしい、必ず一度は読んでいただきたいおすすめの絵本です!

『はじめてのおつかい』の世界を、ぜひお子さんとご一緒にお楽しみください♪

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