どんな絵本?
1969年に出版されて50年以上も愛され続けている大ロングセラーの作品。わかりやすいことばで書かれたシンプルなストーリー。
可愛らしい主人公のうさぎちゃんに自分を重ね、2歳くらいから十分に楽しむことができるでしょう。
子どもたちに愛され続けるポイントが詰まった名作絵本です。
作品情報
作 :にしまき かやこ
出版社 :こぐま社
サイズ :20×21㎝
ページ数:44ページ
発行年 :1969年
全国学校図書館協議会選定
日本図書館協会選定
厚生省中央児童福祉審議会推薦文化財
こんな方におすすめ
・2歳からの読み聞かせの絵本をさがしている方
・定番や名作絵本をさがしている方
・やさしく可愛らしい雰囲気の絵本をさがしている方
どんなおはなし?
うさぎちゃんがお散歩をしていると、空からふんわり白いきれがふってきます。うさぎちゃんはミシンを踏んでそのきれでワンピースを作ります。
「ミシン カタカタ ミシン カタカタ」
うさぎちゃんが出来上がったワンピースを着て「ラララン ロロロン わたしに にあうかしら」と歩いていくと、あれっ、不思議、、
ワンピースの柄がお花になったり水玉になったり、草の実になったりと次々に変わっていきます。
そしてとうとう、うさぎちゃんはことりの柄のワンピースに連れられて空のうえまで飛んでいってしまい、、、
もっと詳しく
初版から50年以上も愛され続けているなんて本当にすごい絵本です。
時代が変わっても多くの子どもたちに愛され続けている理由は何かなぁと考えてみました。
私は自分の子どもが2歳くらいの時この絵本を購入しました。
定番の絵本だということは知っていましたし、見た目の雰囲気も好き、ロングセラーだし間違いないだろう、と思っていたからです。
読み聞かせてみると、とてもシンプルですが子どもの心を強く引きつけて離さない絵本でした。
ストーリーは不思議なことが繰り返し起こる子どもが大好きなテッパンの展開。
ページをめくるたびに、子どもは次はどうなるのかなとワクワクしながら、うさぎちゃんに自分を重ねてファンタジーの世界を楽しみます。
うさぎちゃんはというと、次々に不思議なことが起こるのにもかかわらず「ラララン ロロロン わたしに にあうかしら」とのんきに歌い(つぶやき?)ながら歩いていきます。
最後のページのご機嫌で「ラララン ロロロン、、」と歌いながら歩いて行くうさぎちゃんの後ろ姿に、思わず「どこ行くのー」と声をかけたくなります。
これから楽しいことがいっぱいありそう!と思わせてくれるハッピーなラストです。
そして絵もとても魅力的です。
にしまきかやこさんの絵は、まるで子どもが描いたような独特の雰囲気のある可愛らしい絵。
色も色鉛筆やクレヨンでざっくり塗ったような感じで親しみやすく、余白の白を多く残し色の美しさが際立っています。
・シンプルでわかりやすいストーリー
・子どもが好きな繰り返し
・親しみやすく可愛らしい絵
・明るくハッピーな気持ちになれるラスト
といった要素が詰め込まれていることが、この絵本が子どもたちに50年以上も愛され続けている理由です。さすがの名作絵本です!
あさり目線
見た目もいいですよね!表紙を見てください。お花畑の真ん中でうさぎちゃんがミシンを踏んでいます。
可愛いですよね。裏も可愛い。そして本の大きさ、形も『わたしのワンピース』の雰囲気にぴったりだと思いませんか?
読んでステキ、眺めてもステキな絵本です。
ハッピーになれる、そして大切な一冊になる名作絵本『わたしのワンピース』の世界をぜひお子さんとご一緒にお楽しみください♪