どんな絵本?
「うそっ、こんなことあるの?」っていうような、運が良いことと悪いことが交互に起きる、スピード感のある楽しい絵本。
主人公のネッドくんがどうなるのか最後までわからずハラハラドキドキします!
作品紹介
作:レミー・シャーリップ 訳:やぎた よしこ
出版社 :偕成社
サイズ :27×19㎝
ページ数:42p
発行年 :1969年
1997年 全国学校図書館協議会選定図書
こんな方におすすめ
- 奇想天外なおはなしをお探しの方
- サクッと読める短いおはなしをお探しの方
- ロングセラーの絵本をお探しの方
- ネッドくんと一緒にとんでもない冒険をしてみたい方
どんなおはなし?
ある日ネッドくんに手紙が届きます。その手紙には「びっくりパーティーにいらっしゃい」と書かれていました。
でもネッドくんはニューヨークに住んでいて、パーティーがあるのは遠いフロリダ。
どうやって行けばいいんだようと思っていたら、運よく友だちが飛行機!を貸してくれます。
ところが途中でその飛行機が爆発!でもネッドくんは運よくパラシュートで脱出。
でもでもそのパラシュートには穴が開いていてネッドくんは真っ逆さま、、、というふうに運の良いことと悪いことが次々に起こります。
さあ、最後はどうなる?ネッドくん、無事にパーティーに行けるのかな?というおはなしです。
あさり目線
まず作者の、運が良いことと悪いことが交互に起こるというアイディアが最高です。
そのためおはなしがどんどん動いていきます。
なので読者は「よかった!」と「ピーンチ!」を交互に味わいながら、ネッドくんと一緒にハラハラドキドキの冒険の世界を楽しむことができるのです。
実はこの絵本は日本では1969年、今から50年以上も前に発行されたのですが、全然そんな感じがしないんですね。
それはきっと主人公のネッドくんがとても行動的で、まるで現代にいる男の子のように描かれているからかなと思います。
それにしてもこのネッドくんは本当に超人。
だって多分10歳位なのに飛行機の操縦が出来て、サメよりも速く泳げて、トラよりも速く走れて、何百キロもトンネルが掘れるんですもの。
この超人ネッドくんの冒険物語は、1964年にアメリカで出版された時、子どもたちの爆発的な人気をよんだそうです。
わかります!この奇想天外なストーリーとハラハラドキドキ感は子どもたちはきっと大好きでしょうから。
この絵本には子どもたちの心をがっちりとつかんで離さない魅力があります。
読み聞かせのポイント
- 所要時間 約3分
- おすすめ年齢 3歳から
- 良いことがおこるカラーの場面と悪いことがおこる白黒の場面では、声色も少しだけ変えて読むのがおすすめ
所要時間は約3分という短さなので、おはなし会の最初に読んだり、長めのおはなしの前後に読んで気分を変えたりするのにもぴったりです。
ただ奇想天外なハラハラドキドキする展開なので、少しざわつくかもしれません。
サクッと読めてネッドくんと一緒に冒険を楽しむことのできる『よかったね ネッドくん』の世界を、ぜひお子さんとご一緒にお楽しみください♪